カテゴリー「書籍・雑誌」の記事

2009年12月 6日 (日)

『下流社会』(三浦展)

今さらだが、三浦展の『下流社会』を読んだ。何年か前のベストセラーで、ブックオフで100円で購入。

下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書) Book 下流社会 新たな階層集団の出現 (光文社新書)

著者:三浦 展
販売元:光文社
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さまざまな調査からのデータをもとに、それぞれの階層の意識を分析する。あくまで推測の域を出ないものの、なかなかに説得力のある分析。データの信憑性はともかく、階層と意識の関係、考え方・生き方と所得の関係などおもしろい切り口の分析。ごくあたりまえのこともデータを根拠に語られると説得力が増す。なるほどねぇ・・・。

子供の育て方を考えさせられるなぁ。

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2009年11月28日 (土)

『ニッポン全国マヨネーズ中毒』(伏木亨)

伏木亨の『ニッポン全国マヨネーズ中毒』を読んだ。MSNジャーナルで連載されていた食についてユニークな視点で書かれた作品で、文庫化されるのを待っていたのだが、いつまでたっても文庫化されずに絶版になってしまったので中古を購入した。

味覚や栄養のお話を独特の切り口で面白く語っていて楽しく読める。政策批判や農政批判に傾倒しがちなところが珠にキズだが、共感できる部分も多く、味覚や栄養のうんちくはおもしろい。食に関する問題を提起して極端な解決策を提案するというスタイルで書かれている。その解決策がかなり荒唐無稽でおもしろい。

軽く読むにはたのしい本だ。笑いを誘うような書き方なので軽く読み飛ばしてしまうが、食文化に対する鋭い問題提起をする作品だ。

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2009年11月 4日 (水)

『陽気なギャングの日常と襲撃』(伊坂幸太郎)

宅建試験のため封印してた読書を再開。昨年もそうだったのだが、お気に入りの伊坂幸太郎の『陽気なギャングの日常と襲撃』で読書再開。『陽気なギャングが地球を回す』の続編的な作品。

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル) Book 陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)

著者:伊坂 幸太郎
販売元:祥伝社
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それぞれ特殊な能力を持つ4人の強盗たちが、今回はそれぞれの身近で起こる事件を解決していく。そしてその4つのおはなしがひとつの誘拐事件の解決に向かって収束していく・・・。

わたしの勝手な意見だが、ひさびさに伊坂幸太郎らしい作品を読んだ気分。登場人物のウィットに富んだ会話が嬉しい。読後にはいつも、その構成と伏線の張り方に感心させられる。この作品も楽しませてもらいました。

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2009年9月16日 (水)

『真夜中の五分前』(本多孝好)

本多孝好の『真夜中の五分前』を読んだ。それぞれ200頁前後の2冊(side-Aとside-B)に分かれていて、この分量なら1冊で十分じゃないのと思ったのだが、それなりの意図があったみたい。

真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫) Book 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)

著者:本多 孝好
販売元:新潮社
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真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫) Book 真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐B〉 (新潮文庫)

著者:本多 孝好
販売元:新潮社
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たまたまプールで話しかけた女性と恋愛関係に発展した主人公。彼女は一卵性双生児の姉で、妹は婚約中。そして彼女は妹の婚約者を愛していた・・・。

side-Bでの展開は予想の範疇で、大きな驚きはないものの、淡々とした文章での描写が心地よい。中途半端な終わり方ともとれなくもないが、そこには明らかな答えが用意されている(とわたしは思う)。驚きを楽しみたいわたしとしては、もうひとひねりほしい気がするのだが・・・。

それにしても、「美しい女性から言い寄られる主人公はうらやましいぞ」と思った作品でした。

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2009年8月24日 (月)

『外れ馬券は夕映えに』(藤代三郎)

藤代三郎の『外れ馬券は夕映えに』を読んだ。年に一冊刊行される恒例の『外れ馬券━』シリーズの最新作。

外れ馬券は夕映えに Book 外れ馬券は夕映えに

著者:藤代 三郎
販売元:ミデアム出版社
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今回もやはり作者は負け続ける。このシリーズの面白いところはその負け方で、まったく関係のない馬券を買っていたら面白くともなんともないのだが、前日予想通り買えば当たっていたのに直前で予想を変えて外れたり、超アナ馬を見つけながらあと一頭まで手が回らずに外れたりと、馬券を買ったことがある人ならだれでも経験したことがある外れ方を繰り返すのである。その部分になんだか共感して作者を応援しながら読み進むのだが、この作者一向に勝たないのである。いつかはビッグヒットが出ることを楽しみに毎年読み続けていく。そして、このシリーズを読む年に一度だけ「久々に競馬場に行ってみたいなぁ」と思うのである。

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2009年8月 7日 (金)

『終末のフール』(伊坂幸太郎)

伊坂幸太郎の『終末のフール』を読んだ。3年後に小惑星が地球に衝突し、地球が壊滅的ダメージを受けるとういう絶望的な状況の中で生きる、仙台の「ヒルズタウン」に住む人々を描く作品。八編の物語があるが、それぞれ別個のおはなしなので(ところどころに関係がみられるが)、ある意味短編集と言っていいかもしれない。

終末のフール (集英社文庫) Book 終末のフール (集英社文庫)

著者:伊坂幸太郎
販売元:集英社
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シリアスなテーマのわりにはのんびりした雰囲気が漂うのは伊坂流。ただ、まさに絵空事という印象もぬぐえない。オチがないというか、すっきりしない終わり方はあんまり好きじゃないなぁ。前作『魔王』とともに喰い足りない気分だけが残ってしまった。

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2009年7月29日 (水)

『雀師流転』(阿佐田哲也)

阿佐田哲也の『雀師流転』を読んだ。小学館文庫の阿佐田哲也コレクションの第6弾。

雀師流転―阿佐田哲也コレクション〈6〉 (小学館文庫) Book 雀師流転―阿佐田哲也コレクション〈6〉 (小学館文庫)

著者:阿佐田 哲也
販売元:小学館
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未完の表題作とギャンブルエッセイが収録されている。表題作は未完だけあって尻切れトンボの印象は拭えず残念。阿佐田哲也らしいヒリヒリするような緊張感が感じられない。エッセイもそれなりに面白いものの、阿佐田哲也にしては物足りない。期待してただけにちと残念でした。

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2009年7月19日 (日)

『町長選挙』(奥田英朗)

奥田英朗の『町長選挙』を読んだ。『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』に続く伊良部医師シリーズの第3弾。

町長選挙 (文春文庫) Book 町長選挙 (文春文庫)

著者:奥田 英朗
販売元:文藝春秋
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収録されているのは、大新聞社の会長でプロ野球の球団オーナー(どこかにいたよな)が死への恐怖からパニック障害になってしまうお話を描いた「オーナー」、若年性アルツハイマーに襲われた超多忙なIT社長(これもどこかにいたような)を描く「アンポンマン」、アンチエイジングにとりつかれた人気中年女優を描く「カリスマ稼業」、過疎の離島での行われる町長選挙で対立する候補の間で自律神経失調症になってしまった役場職員を描く表題作「町長選挙」。

前2作と同様、患者と伊良部が診察・治療する様子を軽妙なタッチでコミカルに描いていく。「オーナー」と「アンポンマン」は明らかに実在の人物がモデルで笑えるのだが・・・。「町長選挙」は新しい展開を模索している印象。軽く読む分にはそれなりに面白いのだが、さすがに3作目でマンネリ化の印象はぬぐえない。続編が出ても読むかどうかは微妙だな。

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2009年6月 9日 (火)

『銀河英雄伝説1 黎明編』(田中芳樹)

田中芳樹の『銀河英雄伝説1 黎明編』を読んだ。宇宙を舞台に繰り広げられる壮大な超長編SF物語の第1弾。

銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫) Book 銀河英雄伝説 1 黎明編 (創元SF文庫)

著者:田中 芳樹
販売元:東京創元社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

『スター・ウォーズ』や『宇宙戦艦ヤマト』思い出させるようなお話で、遠い未来の宇宙での闘いを描く作品。登場人物が多くちと複雑になりがちだが、登場人物のキャラクター設定がよく、特にヤン・ウェンリーがイイ。

『スター・ウォーズ』でもそうだが、政治的なお話がからんでくるのはいたしかたないところかな。それにしても面白くて時間がないにもかかわらず一気に読んでしまった。

あまりに長いおはなしなので続きを読むかどうか悩んでしまうが、たぶん読むんだろうな。

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2009年4月17日 (金)

『時間封鎖』(ロバート・チャールズ・ウィルスン)

ロバート・チャールズ・ウィルスンの『時間封鎖』を読んだ。上下巻合わせて700ページを超える長編SF小説。あまり読まないジャンルなのだが話題になってたので読んでみました。

時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫) Book 時間封鎖〈上〉 (創元SF文庫)

著者:ロバート・チャールズ ウィルスン
販売元:東京創元社
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時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫) Book 時間封鎖〈下〉 (創元SF文庫)

著者:ロバート・チャールズ ウィルスン
販売元:東京創元社
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ある日突然に、地球は膜のようなもので覆われてしまう。そのため地球上の時間の流れは宇宙の1億分の1のスピードになってしまう。太陽の寿命が迫ってくると地球も破滅を迎えることになる。人類は火星を人が住めるように変えていく・・・。

壮大なおはなしの割にはテンポよく、難しい科学用語もあるがすいすい読めちゃう。時間軸を入れ替えての構成は効果的で、ぐいぐいと引き込まれてしまう。なかなかに面白い作品だ。ただ、謎がまったく解明されないのでちと喰い足りない印象はぬぐえない。続編があるみたいなので、その辺はそちらで解明されるんでしょうかね。

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