『死神の浮力』(伊坂幸太郎)
伊坂幸太郎の『死神の浮力』を読んだ。
以前読んだ『死神の精度』に続く死神が出てくるおはなしで、死神が死すべき人物について一週間調査をし、「可」(死ぬべき)か「見送り」(死ぬべきではない)かを上司に報告するという設定は同じ。本作は500頁を超える長篇。娘を殺された夫婦が、裁判で無罪判決を受けた犯人に復讐しようとするところに死神が現れて・・・。
死神と夫婦のピントのずれた会話が笑える。ミステリー仕立てで、先の読めない展開だが、いろんな意味で死神の存在感が大きい。いかにも伊坂幸太郎らしく楽しく読める作品だ。
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