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2019年1月28日 (月)

『手のひらの砂漠』(唯川恵)

唯川恵の『手のひらの砂漠』を読んだ。直木賞作家が描くDVサスペンス。

夫のDV被害からなんとか逃げ出せた主人公、いろんな人の支援を得てなんとか暮らすことができ、離婚もできた。そして新たな愛を見つけたかに思ったところに、元夫が現れる・・・。
主人公の成長と、彼女の周りの人々とのあたたかい関係を描く心あたたまる作品だが、DV夫との戦いを描くサスペンス作品でもある。気狂い夫の暴力描写は気分が悪くなるが、最後はなんとか溜飲の下るおはなし。作者の巧さがよく表れている作品で、ページをめくる手を止められずに一気に読了。読み応えたっぷりで、読まないともったいない作品だ。

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