『オリガ・モリソヴナの反語法』(米原万里)
米原万里の『オリガ・モリソヴナの反語法』を読んだ。500頁くらいの長篇作品。
1960年代に、プラハのソビエト学校に学んだ日本人の主人公が、当時の恩師オリガ・オリソヴナについて、30数年後に調べていくお話し。なかなかよくできたミステリー仕立ての作品。ソ連時代(スターリン)の粛清を生き延びたオリガ・モリソヴナの人生を調べていく主人公が、オリガ・オリソヴナのまるで小説のような人生を解き明かしていく。
これは面白い。けっこうな長篇作だが、グイグイ引き込まれて一気に読了。わかりにくいタイトルだが読めば納得。読み応えったっぷりの作品で、読んでおいて損はない。
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