『新世界より』(貴志祐介)
貴志祐介の『新世界より』を読んだ。上中下巻合わせて約1500頁の超長編SF作品。貴志祐介なのでホラーかと思って読んだのだが、ちと泥臭いミステリー要素のあるSF作品だった。
舞台は約千年後の未来。人間はみな呪力をつかう世界で、現代にはいない奇異な動物たちが多く生息する。特殊な世界の設定と、そこで起きる出来事(事件)をテンポよく描く作品。徐々に明らかになる真実と切ないラスト。
なかなかに面白くて、超長尺の作品を一気に読了。すごい世界を描くなぁと感心しきり。下巻は怒涛の展開、手に汗握るおはなしで読み応えあり。
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