『空の中』(有川浩)
有川浩の『空の中』を読んだ。SF作品の感じなのだが・・・。
四国沖上空2万mで続けて起こった航空事故。そこには人類が初めて遭遇する生物がいた・・・。
未知の生物が空にいて、これが凄い能力を持っている。典型的なSF作品かと思いきや、描かれるのは人間ドラマ。よくこんな展開を描けるなぁ・・・と感心してしまう。人間の愚かさ、温かさを感じさせてくれる作品で、なんだかあったかい読後感。宮じいのキャラクター設定が秀逸で、彼の存在がこの作品をしっかりとまとめている。
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