事故の顛末
ここ3年ほどでわたしが直接関連した交通事故が3件ある(多いなぁ・・・)。そのうち明らかに被害者であろうと思われる2件については加入している保険の弁護士特約を利用して法律事務所に任せているのだが、3年近く前の事故について本日弁護士からひさびさに連絡があった。
この事故(事件?)は、約2年半ほど前の夜に起こった。仕事で出かけた先の狭い路地に駐車していたわたしの車に、隣接していた駐車場から出てきた車が接触したため、逃げようとする車を止めて警察を呼んだ。狭い路地に駐車していたといっても、車一台分は十分通れるスペースは残しておいたので、相手が単に運転が下手だっただけなのだが・・・。相手方は「狭い道にとめてる方が悪い」だの「修理費用は払わない」など勝手なことをほざいて、さらにどう見てもカタギじゃなさそうな援軍を呼んで恫喝するようなことまで言うので、まともに話しても修理代の回収は無理と判断、保険の弁護士特約を利用して弁護士に委任した。
弁護士は何度も修理費用を請求したようだが、のらりくらりと逃げていた相手方。埒があかないとみて調停を申し立てたようだが、これも出廷せず。どうしようかと思案していたところ、この相手が住民票を移さずにどこかに転居して行方知れずに・・・、一切連絡が取れない状態になっていた。
裁判で勝訴したところで回収できなければ絵に描いた餅、なので極力裁判せずに払わせようと努力してくれた弁護士もこの時点で諦めて公示送達で訴訟へ。これが事故から約1年後。当然に相手方は裁判に出頭せず、勝訴判決が出たのが昨年の年明けで事故から1年以上たっていた。が、裁判で勝っても行方知れずの相手方からの回収は事実上不可能、この時点で回収は諦めていた。
ところが、弁護士が回収のため相手方の戸籍(住民票?)をとってみると、この判決よりも前に死亡していることが判明。死人に訴訟を起こすのは無理なので、訴訟自体を取り下げたうえで、法定相続人に請求することになった。弁護士が戸籍から調べたところ、相手方の男は6回の結婚と離婚を繰り返し子どもが6人いるらしく、この6人に請求するとのことだった。これが約1年前、事故から1年半ほどたったころ。行方知れずの本人相手に勝訴判決をとったところで回収は不可能、こちらの方が期待できるかと思ったのだが・・・。
しかし、しかしである、弁護士からこの6人の子供が6人とも相続放棄してると連絡があったのが先月、事故から2年半がたっている。これにより相続は相手方の兄弟に移るので、弁護士はその兄弟に請求するとのこと。やはり回収はムリだよなぁと諦めたのはこの時だ。
そこで今日の連絡である。なんとこの兄弟が請求額を支払ったとのこと。利息はつかないものの満額を回収したようで、すっかり諦めてたものが入ってくるのは嬉しい。かなり時間がかかったが、当たり前の権利は諦めずに主張しなければ得られないことがよくわかった。
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