『阪急電車』(有川浩)
有川浩の『阪急電車』を読んだ。8駅の間を往復する阪急今津線の車内で起こるエピソードをつづった連作短編集。
阪急電車 (幻冬舎文庫) 著者:有川 浩 |
宝塚発の同じ電車にたまたま乗り合わせた(主に)6組の登場人物たち。それぞれの物語を紡ぎながら電車は西宮北口へ。途中で下車するものもいれば、途中から乗車する者たちも・・・。そして半年以上経ってから、同じ6組がまた同じ電車に乗ることに。今度は西宮北口発。またしてもそれぞれの物語を背負って。
作者の巧さがよく表れたハートウォーミングな作品。けっして幸せな物語ばかりではないのだが、あたたかい気持ちになれる。あまりの心地よさにずーっと読み続けたい気分になる。もっと続きを読みたいぞ。
阪急今津線というちとマイナー(失礼)路線が舞台。阪急電車(京都線)で昔通勤していたわたしはとっても懐かしく感じる。ただ今津線は阪神競馬場に行く時(仁川まで)しか乗ったことがない。
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