『タイム・リープ あしたはきのう』(高畑京一郎)
読書の秋である。ここのところ面白い本が続いていて一気に読んでいるのだが、今回は高畑京一郎の『タイム・リープ あしたはきのう』を読んだ。タイム・パラドクスを扱ったミステリー。以前から読みたかった作品だがようやく読むことができた。
女子高生の主人公は気が付くとなぜか前日の記憶がない。どうもタイム・スリップしたようで、同級生の力を借りて原因を探っていくと・・・。
ある意味ファンタジーとも恋愛小説ともとれるのだが、実態は正統派のミステリー。軽い文体でスイスイ読めちゃう。矛盾が出やすいタイム・パラドクスを扱いながらもよく練られていて、“巧い”のひとこと。あまりの面白さに一気に読んでしまった。いやー面白かったなぁ。最後の「あとがきがわりに」は意味不明だったけど・・・。
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