『誘拐ラプソディー』(荻原浩)
荻原浩の『誘拐ラプソディー』を読んだ。作者お得意のコミカルなドタバタ物。
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誘拐ラプソディー (双葉文庫) 著者:荻原 浩 |
何度もコソ泥で懲役くらっている主人公。またしてもつまらない事件を起こしてしまって自殺することに。なかなか死に切れないでいるところにやって来た家出少年はどうもお金持ちの子供らしい。こりゃちょうどいいと誘拐することにしたのだが・・・。
荒唐無稽な展開が笑える。誘拐した子供がやくざの親分の一人息子でやくざから追われるだけならまだしも、なぜだかチャイニーズマフィアにも追われるはめに・・・。
むちゃくちゃな展開ながらきれいにまとめるのが作者の上手いところで、ラストはあったかい気分になる。軽く読むには充分におもしろい。
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