『終末のフール』(伊坂幸太郎)
伊坂幸太郎の『終末のフール』を読んだ。3年後に小惑星が地球に衝突し、地球が壊滅的ダメージを受けるとういう絶望的な状況の中で生きる、仙台の「ヒルズタウン」に住む人々を描く作品。八編の物語があるが、それぞれ別個のおはなしなので(ところどころに関係がみられるが)、ある意味短編集と言っていいかもしれない。
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終末のフール (集英社文庫) 著者:伊坂幸太郎 |
シリアスなテーマのわりにはのんびりした雰囲気が漂うのは伊坂流。ただ、まさに絵空事という印象もぬぐえない。オチがないというか、すっきりしない終わり方はあんまり好きじゃないなぁ。前作『魔王』とともに喰い足りない気分だけが残ってしまった。
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