『太平洋の薔薇』(笹本稜平)
笹本稜平の『太平洋の薔薇』を読んだ。上下巻あわせて900ページ近い長編冒険小説。
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太平洋の薔薇 (上) (光文社文庫) 著者:笹本 稜平 |
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太平洋の薔薇 (下) (光文社文庫) 著者:笹本 稜平 |
海賊に乗っ取られてしまった貨物船パシフィックローズ。海賊たちの目的は?乗組員たちの救出はどうなるのか?
海賊に支配されつつもなんとか生き延びる闘いを続ける乗組員、貨物船を救出しようと動き出すコーストガード、豪華客船でクルーズする富豪の医師、海賊の後ろで蠢くテロリスト、そのテロリストを追うアメリカの分析官、ロシアで盗まれた生物兵器とそれを追うKGB。いろんな場面が目まぐるしく展開されるが、それらが徐々につながっていく。
ミステリー的な要素もあるがそんなに強いわけではなく、正統派の冒険小説で、物語の展開はだいたい読めてしまう。それでもグイグイ物語に引き込まれてしまってまたしても睡眠不足。ラストはわかっていても涙腺が緩んでしまう。とっても面白い作品だ。
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