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2008年4月 7日 (月)

『死神の精度』(伊坂幸太郎)

伊坂幸太郎の『死神の精度』を読んだ。お気に入り作家の文庫版最新作。

死神の精度 (文春文庫 (い70-1)) Book 死神の精度 (文春文庫 (い70-1))

著者:伊坂 幸太郎
販売元:文芸春秋
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死神が死すべき人物について一週間調査をし、「可」(死ぬべき)か「見送り」(死ぬべきではない)かを上司に報告するというおはなしが6話収録された短編集。

それぞれがミステリー仕立てとなっており、先を読まずにはいられなくなる。「吹雪に死神」はいわゆる「吹雪の山荘もの」で一番ミステリー色が濃い。短編集とはいいながら微妙に作品の間に関連があったりするのは伊坂流。「死神対老女」はこの短編集の最終話にピッタリの物語で、これがなければこの作品の魅力半減というくらいのデキ。

今回もその展開と構想、巧さに感心するのみ。ズルズルと伊坂ワールドにはまっていくのを止めることはできそうにない。

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