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2007年5月23日 (水)

『チルドレン』(伊坂幸太郎)

伊坂幸太郎の『チルドレン』を読んだ。この作品を買いに本屋さんに行ったら、伊坂幸太郎のコーナーができていて平積みされていた。売れっ子作家の証だな。

チルドレン Book チルドレン

著者:伊坂 幸太郎
販売元:講談社
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本作は5篇の短編からなる短編集といった感じだが、5篇すべてが陣内という男にまつわるエピソードで、作者もあとがきに「(前略)はじめから終りまで、一つの長い物語として読んでいただければ幸いです。」と書いているくらいで、ひとつの長編作品と考えるのが妥当なところ。

本作の中心的登場人物の陣内についてのエピソードを、彼の周りの人たち(友人や同僚)が語っていく。個性的だが愛すべきキャラの陣内と軽妙な会話、本作でも伊坂ワールド全開。面白くてあっという間に読んでしまった。

ところで、本文庫版の解説で紹介されていたのだが、無重力ピエロ(伊坂幸太郎ファンサイト)なるサイトがあるらしい。さっそく訪れてみると、各作品のつながりが相関図としてまとめられているISAKA Worldなるページがある。ここをみると気がついてなかったのがけっこうあることがわかる。全部読み直したほうがいいのかなぁ・・・。

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» 伊坂幸太郎『チルドレン』(講談社文庫) [書評風 - 読んだら軒並みブックレビュー]
伊坂幸太郎『チルドレン』を読んだ。 単行本出版時、直木賞候補になった作品だ。結局獲ったのは奥田英朗『空中ブランコ』と熊谷達也『邂逅の森』だった。以後、同賞の常連候補になるも、いまだ受賞はしていない。ちなみに、本屋大賞では5位という微妙な位置にランクインしていた。傾向からいうと大賞でもおかしくなかったように思う。同年の大賞は恩田陸『夜のピクニック』だった。 斯様に賞レースでは次点に甘んじる傾向にある...... [続きを読む]

受信: 2007年6月 1日 (金) 02時00分

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