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2007年3月29日 (木)

リサイクルは悪?

この前の日曜日、午後からいつものように「たかじんのそこまで言って委員会」を観ながら作業をしていると、『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』の著者でどこかの大学教授の武田邦彦氏がゲストで出演していた。氏の主張は、「ペットボトルなどの分別・リサイクルはエネルギー消費を増大させ、かえって環境によくない」、「温暖化の問題や海水面の上昇は疑問がある」といったところで、環境問題には大きな利権があるんじゃないかという疑念すらうかがわせるように感じられた。

この氏の主張を聞きながらわたしハッと思った。実は先日琵琶湖博物館に行ったとき次のような問いかけの展示をみたのだ。

  牛乳のビンと紙パックはどちらが環境に優しいですか?

「もちろんビンだろ?」と言いたいところなのだが、ビンは重いので運搬にかかる消費エネルギー(ガソリンなど)は紙パックよりも多く、ビンのほうが環境に優しいとは言えないというような(うろ覚えだが大体こんな感じだった)答えだった。

なるほど、確かに重量の差による運搬にかかる消費エネルギーはビンのほうが大きい。おまけに紙パックのほうが容積効率(こんな言葉あるんだろうか?意味はわかってもらえると思う)がいいのでその分の差も影響するだろう。決定的なのはビンは回収に大きなエネルギーを必要とすることだ(紙パックはごみとしての回収だけ)。おまけにビンは洗浄に消費するエネルギーも必要だ。こういったビンを使用した場合に必要とするエネルギーと紙パックを使用した場合に必要とするエネルギーをトータルで考えなければ、本当に環境に優しいのはどちらか結論が出せない。運搬する距離によっても左右されるだろうし、そういったすべてを考慮しなければ正しい答えはみえてこない。もちろん、家で陶器のお皿を使うのと使い捨ての紙皿を使うのはどちらが環境に優しいかは言うまでもない。運搬は必要ない(いや3歩ほど歩くか)し、洗浄にかかるエネルギーなんて微々たるものだ。

でわたしが気付いたのは、狭い(画一的な)視野でものごとをみていると実は大きく間違った方向に向かっていってしまう可能性があるということだ。わたし『環境問題はなぜウソがまかり通るのか』は未読だし、著者の「ペットボトルのリサイクル率は6%程度」という数字を検証するすべをもたないので、この著者の主張がどれだけ正しいのかはわからない。でも今回ひとつわかったことは、やはり雰囲気やマスコミに流されず常に自分で考えなければいけないということだ。

ただこれにも問題があって、自分で考えるための元になる情報(資料)の正確性だ。マスコミも、行政も、もちろん民間企業も(もちろん2ちゃんねるもね、笑)信用できない。いったい何を信じればいいんでしょうか?

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