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2007年1月19日 (金)

『動機』(横山秀夫)

横山秀夫の『動機』を読んだ。表題作を含む短編4作品が収録されている。

動機 Book 動機

著者:横山 秀夫
販売元:文藝春秋
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収録作品は、警察内で起きた警察手帳盗難事件を描いた「動機」、懲役を終えた殺人犯に殺人の依頼がやってくる「逆転の夏」、警察担当の新聞記者と極秘情報提供者を描いた「ネタ元」、裁判中に居眠りをしてしまった裁判官を描く「密室の人」の4作品。

どの作品もラストに驚く展開が用意されていてとても面白いが、とくに秀逸なのが「逆転の夏」。ミステリーとしても面白いのだが、殺人犯と殺された被害者のどちらが本当の被害者かを問いかける作品でもある。

この作者の物語の展開は絶妙で、どうしても先が読みたくなってしまう。この作品を読んでみて、この作者は短編よりも長編の方が向いてるんじゃないかという印象を受けた。いやなんにも根拠はないんだけどね、なんとなく。

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