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2006年10月25日 (水)

『惜春』(花村萬月)

花村萬月の『惜春』を読んだ。萬月は好きな作家の一人だが、なぜか死んだ父親が読んだようで、この作品は実家に転がっていた。

惜春 惜春

著者:花村 萬月
販売元:講談社
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1970年代に、騙されて雄琴のトルコ風呂でボーイとして働く男の子のお話し。魅力的なキャラクターが多くついつい物語に引き込まれてしまう。もちろん睡眠時間を削って一気に読んでしまった。

「トルコ風呂のボーイ」という稀有な設定はとても面白い。萬月にしてはなんとなくアク(インパクト)の弱い作品で物足りなさを感じるが、主人公の童貞君をはじめとするキャラクター設定が秀逸で、充分楽しめる。読者が男性であれば、主人公の気持ちが手に取るようにわかるはずだ。

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