『法の番人に気をつけろ』(石井誠一郎)
数年前に買ったものの読んでおらず、本棚で眠っていた『法の番人に気をつけろ』(石井誠一郎)を読んだ。アマゾンで調べてみたが、既に絶版なのか新品は売っていない。
裁判官・検事・弁護士・警察官といった法律を扱う職業の人々の考え方を、いくつものパターンで描く作品。フィクションのショートストーリーはやや極端な設定もあるものの、どれもわかりやすくシニカルなオチが特徴だ。
上記職業の人たちも所詮は人間であり、彼らがどういった思考で仕事をしているのかという視点はとても興味深い(ある意味怖いけど)。肩肘張らずに楽しく読める作品で、軽い短編集といった印象。とても面白かった、もっと早く読んでおけばよかった。
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