どん決算
日経平均・TOPIXともに反発。
日経平均は17,000円を割り込んで寄り付くもすぐに反転して上昇、後場も堅調で、終わってみれば昨日の下げはほぼ帳消し。ちょっと反転が早かった、もうひと押しあるかと下で待ってたんだけど・・・。少し早めに打診買いを入れとくんだったよ。残念。
本日も売買なし。持ち株はまちまちで含み益は80万ほど。
昨日決算を発表したどん(8216)についての雑感を少々。この会社3月に合併してできた新会社なので、今回の決算は旧フォルクスのもの。だから旧どんの決算も見なくちゃいけないわけだが、これが合併に伴う11ヶ月の変則決算で、なおかつ前期中よりフォルクスからどんへの業態転換がすすめられていたので非常にややこしい。なので非常に大雑把に、ざっくりとみてみると・・・。
まず旧フォルクスが4億3千万の経常損失、旧どんが7億7千万の経常利益で、旧どんが11ヶ月の決算だということを考慮に入れると、合わせて約4億円の経常利益の会社だとみれる(当期利益については、合併に伴う特損などがあるので考慮に入れない)。とりあえず黒字会社への転換はできるわけだ。今期の業績予想は経常利益3億・当期利益1億。前期実績より悪い数字なのは、おそらく業態転換予定の60店舗の転換費用を見込んでいるためだと思われる。
気になるのは財務内容の悪化。旧フォルクスは金もないけど借金もない状態だったのだが、旧どんによる買収のために旧どんの借入金が膨らんで、両社の数字を合計してざっくり計算してみると、なんと流動比率が27%!(計算違ってたら御指摘ください)おまけに旧どんの今期中の返済予定の借入金と社債の金額は80億くらいある。再度の借り入れとエクイティ・ファイナンスは必至とみる。ある程度想定できたことではあるが、よくよくみてみるとこわいなぁ。
今後の展開だが、同時に発表した中期経営計画をみると「新規出店抑制によるフォルクス店舗再生への経営資源集中」とある。これだけ借金があると新規出店は難しいだろう。加工・流通のシナジー効果、ファルクスからどんへの業態転換、フォルクスのテコ入れなどで、コスト削減・収益力改善ができれば2007年度の経常利益12億円は可能かもしれない。が、新規出店なしで2008年度の数字は難しそうだ。どう考えてもエクイティ・ファイナンスはあると思うけど・・・。
ここまで書いてかなり不安になってきた。黒字転換で喜んでられるほど余裕のある状態じゃないな。さっさと売るべきか?優待利回りがいいので悩むなぁ。
※決算関係資料にさっと目を通しただけで書いてるので、数字の見間違い・計算間違い等があるかもしれません。あくまで個人的な感想です。あんまり信用しないでください。
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