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2006年4月11日 (火)

『永遠の仔』(天童荒太)

『永遠の仔』(天童荒太)文庫版(一)~(五)を読了。読んでから調べたら、この小説はベストセラーでTVドラマ化されてたのね。知らなかった。

神奈川県で暮らす男女3人の主人公、同い年の3人は17年前愛媛県の児童病院に入院し一緒に過ごした過去があり、そのとき3人は大きな秘密を共有した。そんな3人が17年ぶりに再会したころから事件が起きる・・・というお話し。

1997年現在の出来事と17年前の病院を中心とした出来事を交互に描いていく。ミステリー小説の体裁をとりながらも、それが主題ではない。とても悲しいおはなしで、児童虐待・老人介護といった重いテーマを抱えながら、生きることの罪と意義を問いかけてくる。

考えさせられる部分も多く、とてもおもしろかった。長編だが先が読みたくて一気に読んでしまった。正直子供への接し方を考えさせられたよ(虐待って意味じゃないよ)。

読後、霊峰石鎚に登ってみたくなったのは私だけではないはず。

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