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2006年4月24日 (月)

悪意(東野圭吾)

東野圭吾の『悪意』を読んだ。普通のミステリーとは切り口が違う、面白い作品。

人気作家が自宅で殺害されすぐに犯人も捕まるのだが、犯人はその動機については口をつぐんだままで・・・というお話し。

この作品の特徴は、その焦点が「誰が殺した?」、「どうやって殺した?」ではなく、その動機にあること。殺人事件の犯人はあっさりと逮捕され、殺害方法も解明されるが、本作の大半はその動機の解明に費やされる。犯人の手記と刑事の手記を交互に配し、いろんな伏線を張り巡らせ、その意外な動機へと導く手法はとても「巧い」と思う。

軽く読む分には充分楽しめるミステリーだ。が、「巧い」反面なんとなく薄っぺらい印象、特に動機については刑事の推測だけなので、犯人の真意・感情伝わってこない。導きだされた動機や捜査を見越した仕掛けについては、けっこう強引で「???」なところもないではない。好きな作家で期待していただけにちょっと残念。

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