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2006年3月12日 (日)

幻の女(加納諒一)

久々に小説を読んだ。日本推理作家協会賞受賞の『幻の女』。7百頁を超える力作だ。

弁護士の主人公が、5年前に別れた(突然いなくなった)女と偶然再会するが、その夜彼女は殺害されてしまう。主人公は彼女の死を不審に感じ、彼女の過去を調べ始める。そこには彼女の信じられない過去と巨大な闇が横たわっていた・・・というお話し。

典型的なハードボイルド小説。それなりに楽しく読めた。特に後半の手に汗握る展開は一気に読ませる。逆に前半はやや退屈。事件に絡んだ人間関係が複雑でややこしくなりすぎ。また主人公が彼女の過去を調べ始める動機付けが弱いし、そもそも各キャラクターの設定・描写が弱いのでいまひとつ作品のなかに入っていけなかった。

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