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2006年1月14日 (土)

膳處漢(ぜぜかん)

しのつく雨のなか嫁と二人で久々に京都・室町へ。ずいぶん変わったな、この辺り。呉服問屋があったであろう場所にマンションが建ってたり、しゃれた料理店ができてたり。

本日のお目当ては錦小路通室町西入ルにある中華(北京)料理の膳處漢。先日嫁が三十ん回目の誕生日をむかえたので、お祝いをかねて久々に二人で食事に行くことに。まさか「近所のバーミヤンへ」というわけにもいかないので、ネットで調べて評判の良かったこの店をチョイス。最近話題の多い際コーポレーションのお店。

外観は歴史を感じさせる洋風建築。暖簾をくぐって入るとウェイティングルームで案内を待つ。このあたりまでは古い洋館という感じだったのだが、案内されて板張りの廊下を進むあたりから店の雰囲気が一変。案内された部屋は、硝子と障子の引き戸・欄間・床の間・掛け軸と和のテイスト、ガラス越しに和風の中庭が見える。いわゆる京町家なのだ・・・が、部屋にはテーブルと椅子が置かれており靴を履いたまま入る、和洋中が融合された不思議な空間だ。照明はいくつかの間接照明と各テーブル上の天井にはめ込まれた小さなスポット照明だけで部屋全体はほの暗い。そしてこのなんともいえない雰囲気がすっごくいいのだ。こんな雰囲気のお店に入ったのは初めて、部屋に案内された瞬間に「この店を選んで正解だった」と思ったほどだ。またトイレには「厠処 おとこはん」の張り紙が。このあたりの徹底した雰囲気作りが好印象。

給仕のお姉さんに聞いたところ、この建物は元は呉服問屋だったとのこと。なんとも室町らしい。

料理は4,000円の北京本膳をいただく。少しずつ上品に盛り付けられて供されるのだが、ちょっとボリューム不足。少食の私でも物足りなさを感じた。それを補うかのようにデザートのマンゴプリンはすごいボリューム、これでお腹いっぱいになったよ。味の方は、それなりに美味しいのだが・・・という程度。どの料理も何かがちょっとずつ足りないって感じで、インパクトに欠ける。デザート前の締めの料理はご飯か麺を選べるので、嫁がご飯を私が麺を選択したが、これにいたってはどっちもはずれ、残念。

料理だけなら割高な印象だが、店の雰囲気が最高にいいのでそのあたりを考慮すると納得のお値段か。一度は行っておきたい店だな。

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