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2006年1月18日 (水)

マネックスショック

本日(もう昨日か)の株価暴落についてはライブドアショックといわれているが、いろんなサイトやブログを見る限りマネックスショックといわざるを得ない。ライブドアショックは既に前場で収束されていたいたはずであり、後場相場が崩れたのはマネックス証券より場中に発表されたライブドア株式等の代用有価証券の掛目の引き下げについてが原因であることは論をまたないであろう。

もちろん今回の事件の発端はライブドアであり、今回の嫌疑が事実であるならばライブドア関係者およびその株主がその責任を負うのは必然である。しかし今回のマネックスの決定には納得できないことが多すぎる。以下列挙したい。

1.掛目0への引き下げについて

今回の騒動について掛目の引き下げについては致し方ない面もあると思う、がいきなり0への引き下げはいかがなものかと思う。確かにライブドア関連の銘柄はストップ安続出でその担保価値に疑問符がつくのはいたしかたないものの、比例配分で値がついているわけだし、とりあえず40~50%で様子をみるという選択肢もあったのではないか。いきなり0ではその掛目を期待して取引を行った顧客に対してあまりに厳しすぎないか。

2.場中の発表とその伝達について

今回の発表は場中であり、ネットトレードを主体とするサラリーマンなどはその発表を知ることが出来ない状況で行われた。マネックス証券の顧客も多くはサラリーマンであると考えられるので、今回の発表は著しく不公平ではないだろうか。17日引け後の発表、18日引け後からの実施という選択肢もあったはずだ。他の証券会社はこういった措置を発表していない段階だったのだから。また今回の発表はHPで掲載されたのみであり、メール等の手段では伝達されていない(事実この発表は私のところにはメールで送られてきていない)。ということは、サイトでこの発表を見つけた人と見落とした人の間に大きな情報格差が生まれていることになる。こういった重要な情報はせめて顧客にはメールなどのより伝わりやすい方法で伝達すべきではなかったのか。

3.今回の決定の理由とその開示について

マネックス証券は先にあげた今回の発表についてその理由を開示していない(少なくとも私の目に触れていない)。夕方に送られてくるマネックスメールにも何も触れられていない。これだけの騒ぎを起こしながらも社長松本大はなにも語らないのだ。今回の決定に至った理由は(わかっていたとしても)きちんと説明すべきであろう。それが顧客に対する誠意ある姿勢でありマネックスはそれを行わなかったのだ。

もちろん今回のマネックスの措置をすべて否定するつもりはない。多くのステークスホルダーをかかえる企業としては、損失が発生する可能性がある場合それについてなんらかの対策をとるのは当たり前のことである。しかし上記1~3で示したとおり、今回のマネックスの発表には疑問符をつけざるをえない。とくに私が重視するのは3だ。普段顧客を重視するようなことを言いながら、今回顧客に対してきちんとした説明が出来ていないマネックス(松本大)の姿勢に不信感を覚えざるをえない。

今回のことで明らかになったことは、証券会社の掛目変更によって相場操縦が可能であるということだ。例えば証券会社がある人気企業の掛目を今回のライブドアと同様0に変更する。そして株価が下がったところで自己売買部門で購入し、翌日前日の変更を取り消して株価が上がったところを売り抜けるということも可能なのだ。もちろんそんなあからさまな株価操縦・インサイダー取引を行うとは考えられないが、今回の一件でそういったことが可能であることが示された。マネックスは今回の措置に対する明確な説明と同社の自己売買部門の手口を公表すべきである。3で述べたように、マネックスが今回の措置に対してきちんとした説明を行わない以上相場操縦といわれても致し方ないであろう。

私はライブドアとその関係企業の株は一切持っておらず、現在信用取引は行っていないため直接的な被害はなかった。私の持ち株については昨日、1日の値動きとしては過去最高の含み損が発生した。が、多くの銘柄は中長期的に成長が見込めると考えて保有しているため含み損もいずれは取り戻せると思っておりさほど気にしてはいない。しかし今回のマネックスの対応については納得できないし顧客をバカにしているとしか思えない。私の取引の主体はメインがEトレード証券でサブがマネックスである。が、今回のマネックスの顧客に対する態度をみてマネックスからは資金を引き上げようと思う。もちろん今すぐ持ち株を売却するということではないのだが、明日以降チャンスがあれば売却して出来るだけ早く資金を引き上げる。

重ねて記すが、私は今回のマネックスの決定を全否定するつもりはない。上記1~3、特に3の説明責任の放棄についてその対応に怒っているのだ。今回の暴落がマネックスの発表であることは明らかであり、それについて何の説明もしないような会社を信頼できるはずがない。信頼できない会社になけなしの銭を預けておくわけにはいかないのだ。

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